著者
吉本 憲史 吉本 留美子
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.141-147, 2001 (Released:2007-05-29)
参考文献数
1

ウサギの切歯不正咬合12例に対して矯正処置を行った。その結果 A)完全に正常に復したものが4例、B)月1回程度のわずかな矯正でほぼ正常に維持出来たものが4例、C)3カ月以上処置しても不良なものが4例であった。常生歯である兎の歯を矯正するためには、可能な限り頻回に処置を行う必要があると思われたので、無麻酔かつ短時間に処置出来るように、マイクロエンジン用の自作のバーカバーを考案し、保定法を工夫した。経過が不良な例 C)に対しては、指骨ネジや骨プレートによる外科処置や義歯の接着による抑制矯正などを行った。その後は経過観察中である。