- 著者
-
和田 輝明
- 出版者
- 日本循環制御医学会
- 雑誌
- 循環制御 (ISSN:03891844)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, no.1, pp.6-13, 2022 (Released:2022-07-02)
- 参考文献数
- 37
大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI, transcatheter aortic valve implantation)が近年、急速に普及し、適応拡大が進んでいる。欧米での大規模臨床試験において、低リスク患者に対してTAVI が外科的大動脈弁置換術(SAVR, surgical aortic valve replacement)と比較して、同等あるいはより良好な成績であることが示され、2019 年欧米において低リスク症例に対するTAVI が承認された。我が国においても2020年弁膜症治療のガイドラインが全面改訂され、2021 年低リスク症例に対するTAVI が承認された。本稿では、最新ガイドラインにおけるAS に対する診断およびTAVI を含めた手術介入に関して言及する。