著者
井上学 和田俊和
雑誌
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.1279-1285, 2011-07-20

位相シフト法は,比較的少数の画像の解析のみで高精度な形状計測を行うことが可能である.しかしながら,投影した格子パターンの位相が何番目の周期に含まれるかを求めないと物体全体の三次元形状の計測を行えない問題がある.本論文では,この問題を離散最適化問題として定式化し,Belief Propagation(信念伝搬)法を用いて解くことにより,位相接続を行う方法を提案する.本手法では,計測物体の絶対的な奥行きではなく,各点の周期を決定することで滑らかな三次元形状を計測することを目的にしている.