著者
浅川 剛吉 坂田 一恵 嘉手納 未季 船津 敬弘
出版者
昭和大学・昭和歯学会
雑誌
Dental Medicine Research (ISSN:18820719)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.41-44, 2014-03-31 (Released:2014-07-31)
参考文献数
5

我々が, 日常の臨床にて向き合っている歯 (歯根膜・歯髄) から獲得出来る細胞は再生医療の分野においても注目され, 歯根膜や歯髄そのものを再生する研究や有効活用する研究は盛んに行われている. 歯 (歯根膜・歯髄) 由来細胞はheterogeneityな細胞集団でありそれらの能力について未だ解明されていない部分も多い. また, 歯の形態異常や重度の歯周疾患を特徴とする全身疾患のある患者において歯 (歯根膜・歯髄) を採取し, 細胞の特徴を把握することが出来れば, 歯周疾患や外傷, 矯正歯科治療などにおける歯周組織の再生および恒常性の維持に必要な間葉系幹細胞の遊走制御やrecruitmentの機構を解明することも期待できる. そこで本稿は, 歯 (歯根膜・歯髄) 由来細胞の分離培養方法について報告する.