- 著者
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国広 真吾
鄭 俊俊
猪俣 敦夫
上原 哲太郎
- 雑誌
- 研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
- 巻号頁・発行日
- vol.2022-IOT-58, no.5, pp.1-8, 2022-07-05
OAuth2.0 を用いてユーザ認証の統合を行う Web アプリケーションが広く普及している.OAuth2.0 にはクロスサイトリクエストフォージェリ (以下 CSRF) 攻撃等に対する脆弱性が存在しており,開発者が Web アプリケーションに OAuth2.0 を実装する際に,URL に state パラメータを付与する等の対策をすることが必要とされている.しかし,CSRF 攻撃等に脆弱であるまま OAuth2.0 を実装している Web アプリケーションが複数確認されている.本研究では,CSRF 攻撃等に脆弱な OAuth2.0 の実装をしている Webアプリケーションを検知し,ユーザへ知らせる事で CSRF 攻撃等の被害を未然に防ぐ事を目的とし,ブラウザの拡張機能を用いて検知する手法を提案した.結果,ブラウザの拡張機能を用いることで,CSRF 攻撃への対策が不十分なまま OAuth2.0 実装をしている Web アプリケーションを検知することが可能であった.