著者
壺内 将之 岡部 寿男
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.33, pp.1-5, 2014-02-20

近年デジタルコンテンツの不正アップロードが問題となっている。ソフトウェアの不正コピー防止には従来はハードウェアとソフトウェアを結びつけて特定のハードでのみ動作することを許可する方式が採用されてきたが、正規ユーザには不便な仕様である。本研究では、実行形式ファイルへプログラムの実行順序を電子指紋として挿入することにより、ソフトウェアの不正アップロード者を追跡できるようにすることで、正規ユーザの利便性を損ねることなく不正コピーの流通を抑制することを提案する。プログラムを断片化し、それらの実行順序をランダムに入れ替え、その実行順序を指紋とする。また、ダミーの断片を多数入れることにより、プログラムの実行経路の追跡を困難にして、指紋の除去を防止する。