著者
井川 房夫 日高 敏和 桑原 政志 松田 真伍 大園 伊織 知久 正明 北村 直幸 ショパン アントワン 島原 佑基
出版者
島根県立中央病院
雑誌
島根県立中央病院医学雑誌 (ISSN:02895455)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.3-12, 2021 (Released:2021-03-25)
参考文献数
34

日本は人口比MRI保有台数が世界一であり,日本人の未破裂脳動脈瘤は欧米人の2.8倍 破裂しやすいため,脳ドックが発展している.近年人工知能による未破裂脳動脈瘤診断もされるよ うになったため,未破裂脳動脈瘤のMRI画像診断,人工知能による画像診断について報告する.
著者
井川 房夫 日高 敏和 吉山 道貫 松田 真伍 大園 伊織 道端 伸明 康永 秀生 山口 修平 小林 祥泰 栗栖 薫
出版者
特定非営利活動法人 日本脳神経外科救急学会 Neurosurgical Emergency
雑誌
NEUROSURGICAL EMERGENCY (ISSN:13426214)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.1-6, 2020 (Released:2020-04-08)
参考文献数
18

最近フィンランドから,くも膜下出血頻度はそれほど高くなく,他のヨーロッパ諸国と同程度と報告されている.最近のくも膜下出血頻度に関するメタ解析では,日本のみ増加しているが,我々の推測では軽度減少している.また,日本のくも膜下出血の治療成績は,退院時転帰不良率はクリッピングとコイリングで差がなく,死亡率はコイリングで有意に少なかった.全国的データのメタ解析ではどちらも差がなかった.日本でなぜくも膜下出血頻度が高いのか,その理由を突き詰めることが今度の動脈瘤研究にとって重要と考えられる.