2 0 0 0 OA 鯨史稿 6巻

著者
大槻準 編
巻号頁・発行日
vol.[1], 1800

2 0 0 0 OA 鯨史稿 6巻

著者
大槻準 編
巻号頁・発行日
vol.[2], 1800

1 0 0 0 OA 鯨史稿 6巻

著者
大槻準 編
巻号頁・発行日
1800

江戸時代随一の鯨書で、著者大槻清準(号は平泉、1773-1850)は仙台藩の漢学者。文化元年(1804)に大槻玄沢の長男玄幹とともに平戸で捕鯨基地を訪れたときの体験、蘭書の記述、鯨に関する先行和書などをもとに本書を著した。本書は6巻に分かれ、巻1は鯨の和漢洋名、巻2は鯨の各種類の図説、巻3は鯨の諸器官の図説、巻4前半は内外捕鯨基地の解説、巻4後半は鯨の移動・捕鯨季節・捕鯨史・捕鯨基地の設備など、巻5は捕鯨用漁船・漁具の図説、巻6は捕鯨の手順・解体・利用と、1冊に2巻ずつを収めた捕鯨百科事典である。当館の同名書(130-72)も同本で、「江戸科学古典叢書」第2巻はその影印本である。大槻玄沢も鯨に深い関心を抱いていた一人で、上述の平戸行を勧めたのは玄沢だったというし、自身にも『西洋鯨品訳説附言』(特7-114)という著作がある。(磯野直秀)