著者
徳田 正孝 大橋 義夫 大橋 義夫
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.48, no.426, pp.239-247, 1982-02-25

多結晶金属の塑性異方性の発達に関する基本的特性,たとえばおくれ効果,記憶減退性,予ひずみの影響の飽和などは,理想化された簡単な多結晶モデルを用いて説明される.とくに単結晶間の相互作用により生じる内部応力は,ここで支配的な役割を果たす.さらに,このモデルによる計算結果は,ひずみ経路の折れ点後あるいはひずみ経路の曲率部分にみられる一連の複雑な塑性変形挙動を定性的な意味で的確に表した.