著者
大辻弘貴 建部修見
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.29, pp.1-6, 2012-12-06

大容量のデータ処理にあたって,高性能な共有ファイルシステムが求められている.共有ファイルシステムにおいては,アプリケーションはネットワークを介してデータアクセスを行うが,この部分がボトルネックになると十分にシステムの性能を発揮することが出来ない.従って,高性能なネットワークを効率よく使用する必要がある.そこで,ここでは, Infiniband に備わる RDMA (Remote Direct Memory Access) を用い,低オーバヘッドのファイルアクセスを行う.また,大容量データの保管にあたり,ストレージ領域を節約するための冗長記録についても評価を行った.さらに,冗長記録されたデータをストレージノードの負荷分散に用いる方法についても提案し,それを評価した.