著者
奥 貞二
出版者
鈴鹿工業高等専門学校
雑誌
紀要 (ISSN:02865483)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1-6, 2005-02-28

16世紀乱世の時代、フランスのボルドーの町の近郊で、とてもユニークな生涯を送ったユマニストで楽天家、高等法院評定官として活躍したのが、思想家ミシェル・ド・モンテーニュである。彼の中心思想・考え方・生き方の核心・骨組みは何かを問うのが、この論文の目的である。考察は、次の5項目について進められる。1. ミシェル・ド・モンテーニュの軌跡 2. ラ・ボエシの死 3. 自分を描く 4. 懐疑主義 5. エセー 6. モンテーニュの根本思想