- 著者
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守田 真里子
- 出版者
- 学校法人 尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
- 雑誌
- 尚絅大学研究紀要 B.自然科学編 (ISSN:21875243)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, pp.161-177, 2018 (Released:2018-07-11)
- 参考文献数
- 33
熊本県の各地には,様々な環境の中で先人たちが知恵と工夫を試行錯誤しながら作り上げた素晴らしい料理がある。しかし,これらの郷土料理は現在私たちの生活の中から失われつつあるのが現状である。郷土料理の特徴や由来,作り方を学び,これらの郷土料理を次世代に継承していくことが必要である。郷土料理は,年中行事と密接に関係しながら発達してきた物だが,その発生の型には①優秀な特産物の存在,②大量・豊作などの有効活用,③人の移動や交流,④行事で生まれたものの4つがある。今回は,このことを踏まえ阿蘇,上益城,天草,南関,八代地区等の郷土料理やその食材についての調査を報告する。