著者
安野 聖子
出版者
関西学院大学
雑誌
KGPS review : Kwansei Gakuin policy studies review
巻号頁・発行日
vol.3, pp.65-76, 2004-03-31

本研究は多国籍企業における文化的多様性を効率的に活かしたマネジメント方法に注目し、ビジネスにおいて、本社が持ち合わせる体制や風土を移転先の子会社が持つ環境に適応させるとき、どのような要素を持つ人が最適であるかを導き出すことを目的としている。その手法は、(1)文献サーベイを行い、多様性モデルの作成とケーススタディとなる多国籍企業の選定を行う。(2)ケーススタディとなった企業(USJ)に対しアンケート調査を実施し、統計分析手法を用いて、最適性を解析することである。その結果、学歴、勤続年数などが最適性を決定する要因であることがわかった。また、多様性に対して寛容な人は、多様な環境の中でも満足して働いていた。