著者
宋釋普寧撰
出版者
常信木活字印
巻号頁・発行日
1704

無準師範禅師の法嗣、南岳下20世兀庵普寧禅師の語録。応安5年の五山版と宝永元年の常信木活字版がある。当館本は宝永元年版で、慶元府象山霊巌広福禅院語録(浄韻編)、常州無錫南禅福聖禅寺語録(清沢編)、巨福山建長興国禅寺語録(道昭、景用、禅了編)、婺州雲黄山宝林禅寺語録(景用編)の他、兀庵和尚法語、序跋、仏祖賛、自賛、偈頌、小仏事を収める。原刊記「小師景用/命工鋟板」の他、巻頭に師範の手書、巻末に景用、端平乙未無準、端平丙申道沖、心月、宝祐6年晋陵尤煜の跋を収める。兀庵は宋代の景定元年に来朝し北条時頼の請で建長寺に入山、時頼の没後に帰宋、在日5年。語録には時頼との関わりが色濃くでている。(岡雅彦)