1 0 0 0 OA 僧寶正續傳7卷

著者
宋釋祖撰
巻号頁・発行日
1000

宋石室祖琇撰。宋代の禅家の名僧30人の列伝。川瀬一馬著『五山版の研究』では、本書の五山版が南北朝期に開版され、当館・宮内庁書陵部(金地院旧蔵本)等が架蔵するが、伝本の少ないなか、建仁寺の山内寺院のひとつである両足院が5部を架蔵していることが、本書刊行に係わるなんらかの意味を持つであろうことが示唆されている。巻首に目録、巻末に「代古塔主与洪覚範書」を付し、版式は四周単辺・左右双辺が混在している。当館本は磨滅が少なく精刻であるが、表紙から第7丁までは上部が欠損し、全葉裏打ち補修が施されている。表紙右上に「忠雅⁄堂」の小型印を押捺した紙片が貼付されている。書中、かなりの部分に朱点・朱引きが施されている。