著者
宮永 直樹
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2004

画像認識に用いられる一般化ハフ変換は,ノイズや重なり,隠れに強いが処理速度が遅いとされているアルゴリズムである。この一般化ハフ変換の高速化を目的として,GPU (Graphics Processing Unit) を用いた実装を行った。GPUとはグラフィックスの計算に使用されるプロセッサであるが,近年急速な進化を遂げ,高速な並列計算能力を持つようになった。また,自由なグラフィックス表現のため,GPU上でプログラムを動作可能となった。これらの特徴を利用し,GPUに汎用計算をさせる,GPGPU (General Purpose computation on GPUs) という研究がある。このGPGPUの手法を用いて一般化ハフ変換の高速化を図る。