- 著者
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小山 誠南
- 出版者
- 北海道大学大学院教育学研究院
- 雑誌
- 北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
- 巻号頁・発行日
- vol.138, pp.275-291, 2021-06-25
本稿はSébastien Castellion, De l'art de douter et de croire, d'ignorer et de savoir(traduit du latin par Charles Baudouin, éd. Jeheber, Genève-Paris, 1953)の改訂版(réédition Carrière-sous-Poissy, Éditions La Cause, 1996)の125頁から144頁を翻訳したものである。なお翻訳にあたっては,E. F. ヒルシュによる本書のラテン語原文の校訂版,Castellio, S., De arte dubitandi et confidendi, ignorandi et sciendi(Leiden, E. J. Brill, 1981)も参照し,鍵となる語彙についてはラテン語を付記した。
今回訳出したのは第2巻の冒頭,第1章から第6章である。ここではカステリヨンの持つ三位一体論と信仰論が展開されており,彼の思想を知る上で非常に興味深い議論がなされている。なお【翻訳】における注記は全て原注に従っている。