著者
下分 章裕 三好 輝行 小山 鉄郎
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1087-1090, 1996-06-15

Emery-Little核硬度分類を細分化した新しい核硬度分類法を用いて白内障手術予定眼1,000例を分類し,その有用性を検討した。新しい分類法はEmery-Little分類のグレード1〜5の各段階をさらに4等分し,細分化したものである。Phaco ChopTM法を行うには,従来のEmery-Little分類では分類の程度が不十分と思われた。この新しい細分類法を用いれば,Phaco ChopTM法における適切なフックの深さ,核分割数を事前に予測することができた。また,分割された核片による後嚢破損の危険性を正確に評価できるため,術者の力量に合わせた適切な術式の選択も可能となった。