著者
宇次原 清尚 加藤 克彦 小枝 剛
出版者
岐阜県農業技術研究所
雑誌
岐阜県農業技術研究所研究報告 (ISSN:13468456)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-8, 2003-03

1992年から1998年にかけて、農業技術研究所で育成した8系統から、雑種第1代の7品種と固定1品種を「トゥインクル」シリーズとして育成した。「トゥインクルスノー」は純白で、花底が緑の品種で唯一固定種である。「トゥインクルホワイト」「トゥインクルパープル」「トゥインクルピンク」は単色で花底は赤黒、花径はやや大きい最も開花の早い品種である。「トゥインクルスカイ」「トゥインクルチェリー」はかすりの紫とかすりのピンクの品種で、花色や切り花形質が特に優れていたので、この2品種を品種登録出願した。「トゥインクルマリン」「トゥインクルピーチ」はバイカラーの紫とバイカラーのピンクの品種で草丈が良く伸びる品種である。「トゥインクルマリン」は固定種のバイカラーパープルとバイカラーピンクの交雑によるF1品種で、他の6品種は「トゥインクルスノー」を母親にして、固定系統を交雑したF1品種である。育成した品種は、いずれも枝数が多く、極小輪の花が多数着く、ボリュームの出やすい極早生品種である。