- 著者
-
米田 勝紀
山川 謙輔
日置 琢一
天野 信一
- 出版者
- 医学書院
- 雑誌
- 臨床泌尿器科 (ISSN:03852393)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, no.4, pp.335-337, 1989-04-20
症例は75歳女性で脳血管障害による長期臥床老人,オムツによる尿路管理がなされていた。全身状態が悪化,バルーン挿入不可能とのことで当科受診。尿路単純撮影にて尿道に鶏卵大の層状の結石を認めた。外尿道口切開を加え結石を摘出,大きさは57×43×30mmで45g,成分は燐酸Ca83%,炭酸Ca17%であった。6ヵ月後の尿道造影では尿道は正常の大きさであり,膀胱で徐々に大きくなった結石が尿道に嵌頓したものと診断した。