著者
山本仁志 小川祐樹 宮田加久子 池田謙一
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.5, pp.1-7, 2013-03-03

ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションは世論形成においてどのような影響を持ちうるであろうか。東日本大震災を契機に Twitter や Facebook の普及率が急増し、今後は政治的コミュニケーションメディアとしての利用が予想される。また震災と同時に発生した原子力発電所の事故によって原子力発電の政策に対して人々は選択を迫られている。本研究は、争点として原発の賛否問題を取り上げ、Twitter 上で得られる個人の発言とそこから得られる様々なネットワーク指標に加え、社会調査で得られる個人の意見、知識、価値観などの心理的態度のデータとを結びつけた分析によって Twitter による世論の形成過程を明らかにする。