- 著者
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山根 孝行
- 出版者
- 京都府立医科大学
- 雑誌
- 京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
- 巻号頁・発行日
- vol.6, no.4, pp.2321-"2343-1", 1932
幼若家兎ニ稀薄鹽酸ノ一定量ヲ經口的ニ輸入シ又鹽化あんもにゆうむノ一定量ヲ食物ニ添加飼養シ,其骨系統ニ就テ解剖學的,化學的並ニ酵素化學的檢索ヲ行ヒタルニ著明ナル變化ノ惹起スルヲ認メタリ.解剖學的變化ノ主ナルモノハ,管状骨々質ノ軟化脆弱,中間軟骨帯ノ菲薄,軟骨基質槍ノ短縮乃至消失,骨緻密質ノ菲薄,骨髓腔ノ擴張,はーべるす氏管ノ擴張ニヨル緻密質ノ海綿化,骨髓ノ充血等ニシテ,化學的ニハ骨質中ノ燐及かるしゆうむハ共ニ減少スルモ,X線ニヨル結晶學的映像ニ變化ヲ認メザリキ.此等酸及酸性鹽攝取動物骨組織抽出液ノ,諸種えすてる鹽加水分解作用ハ,健康動物ノモノニ比シ著シク減退シ,各骨組織(骨端,骨膜,骨髓,骨幹)ノおると及ぴろ,ふおすふあたーぜノ減少ヲ示セリ.