著者
山田 美都雄
雑誌
宮城教育大学紀要 = BULLETIN OF MIYAGI UNIVERSITY OF EDUCATION
巻号頁・発行日
no.56, pp.349-362, 2022-01-31

本研究では,宮城教育大学の1年次から4年次の学部生を対象に行ったアンケートデータを用いて,教員志望及び志望変更の実態とその規定要因について,計量的分析による検証を行った。その結果,本学においても,入学後に学生の教員志望は学年進行とともに変動することが確認された。また,教員志望及びその変化は,特定の授業タイプの受講頻度や特定の科目領域の授業への受講態度等によって,正負両面の影響を受ける等の知見を得た。さらに,教員志望に対する熱意の変化に関する回答の分析から,教育実習や実践型の授業,メディア報道,現職教員の話等の影響性が強いことについて言及した。 そして,これらの知見を踏まえ,今日の教員養成大学には,教員への志向性を高めるうえで,教員養成課程の学生がより深い視座から教職観を確立できるよう,教職科目,ディプロマ・ポリシー,現場型授業,ボランティア経験を核とした教育的アプローチを駆使することが求められることを指摘した。