著者
金 敏健 山田 邦博 国尾 武
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.51, no.465, pp.1304-1310, 1985

共析鋼に脱炭処理を施すことによりフェライトが種々混在する試験片を作製し, 耐久限度の大小に及ぼす限界停留き裂寸法l<SUB>c</SUB>とフェライト体積分率V<SUB>fF</SUB>の関係を調べるとともに, セメンタイトラメラ間隔の変化が耐久限度に及ぼす影響についても検討を加え, 以下に述べる結論を得た. 耐久限度の大小は, l<SUB>c</SUB>がV<SUB>fF</SUB>の減少とともに減少するという現象を通じてV<SUB>fF</SUB>と密接に関連する. また, 耐久限度σ<SUB>woとl<SUB>c</SUB>との間にはσ<SUP>m</SUP><SUB><</SUB>wo</SUB>l<SUB>c</SUB>=Cとなる関係が成立する.