著者
川原 啓史 野田 尚昭 吉村 慎平 大田 健人
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
M&M材料力学カンファレンス 2008 (ISSN:24242845)
巻号頁・発行日
pp._OS1422-1_-_OS1422-2_, 2008-09-16 (Released:2017-06-19)

自動車用ブレーキホースのかしめ構造の決定は,従来,試作品を実験で評価して行われているが,本研究では,耐久信頼性向上,開発効率向上のため,FEMで定量的に解析する手法を検討した.本稿では,ホースを構成するゴムにへたり(圧縮永久歪)が生じた場合の液漏れに影響するシール性能を考察し,これを基にホースの使用環境温度の違いによるホースの寿命推定を行った.これらの事から,ホースを構成するゴムにへたり(圧縮永久歪)が生じると,シール性能に大きな悪影響を及ぼすことを示した.さらに,寿命推定では,使用環境温度が高くなればなるほど寿命は短くなるということを示唆することができた.