著者
川瀬 康子
巻号頁・発行日
2005

「礼法」とは、礼意を表現するための、起居・動作などに関する式法のことである。礼意をどのように表現するかは、その帰属する集団によって異なり、公家には公家のやり方があり、武家には武家のやり方があつた。武家の礼法には、小笠原流、伊勢流、今川流などの流派があるが、こうした流派のうち、武家にとどまらず、庶民にまでひろく行われたのが小笠原流とされる。 ...