2 0 0 0 OA 宝物集 3巻

著者
平康頼 著
巻号頁・発行日
1600

『宝物集(ほうぶつしゅう)』は平康頼(生没年未詳)が著した仏教説話集。康頼は、平家討伐の陰謀鹿ケ谷事件(1177)に加わり鬼界が島に流罪になったが、帰京ののち本書を著したとされる。古活字版。木箱入り。市松模様を空押しした藍色表紙。題簽は剥落。本文の所々に墨書の振り仮名がある。第1,2冊の尾題は「物」を象嵌法で訂正する。各冊末丁裏ノドに「寛永拾二〔1634〕八月十日」、後見返しに「松前之/専念寺」の墨書がある。印記「専念」、「野中氏図書」、「宝玲文庫」(フランク・ホーレー)、「青谿書屋」(大島雅太郎)。