著者
徳永 唯香 伊原 久裕
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

近年、大人がアニメを視聴することは一般的になり、それに伴い大人向けにデザインされたアニメグッズが増加している。大人用アニメグッズの特徴は、元のアニメ作品が認識し難いデザインになっている点である。これはアニメを楽しむ大人の需要を反映したものだと考えられる。本研究では、30人の被験者に対して、アニメグッズのデザインにおける元作品の認識しやすさの度合いを調査するための課題を課し、その結果に基づきデザインを分類した。結果として6段階に分類することができ、各段階のグッズデザインには固有の特徴を確認できた。本研究で得た各段階の特徴は、元作品の認識しやすさを制御することが求められるアニメグッズのデザインにとって、有効な知見となると考えられる。今後の展望として、消費者に求められる元作品の認識しやすさの調査が挙げられる。これを明らかにすることで、消費者の需要に沿う具体的なデザイン指針となることが期待される。
著者
伊藤 裕之 小泉 智美 徳永 唯香
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.447-450, 2016 (Released:2016-10-31)
参考文献数
14

How motion lines were used in modern Japanese animated TV programs was investigated. We made a survey of the motion-related lines on Japanese Manga and Anime. We found that motion lines were used in 40% of panels in Manga. Even in Anime, motion lines were used in 5% of shots. We describe how expressions of motion with motion lines used in Anime are extended from those used in stationary panels in Manga.