著者
成見 知恵
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.116-119, 2015

「すっとびボール」は,ダイナミックな衝突現象を実感することができる優れた実験教材である。(株)ナリカでも販売されている。まっすぐに穴を開けることにさえ注意をすれば,安価な材料で比較的簡単に製作可能である。自作した物であっても非常によく飛ぶが,落とし方によって飛ぶ高さに違いがあることに不思議さを感じ,実験を行った。その結果,自作すっとびボールがうまく飛ぶ時には,各衝突が順次行われる「連続衝突モデル」が成り立ち,そのためにはボールに適度な隙間が必要であることがわかった。