著者
戸倉 剛
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.265-269, 2004

デジタルー眼レフカメラのより低価格機種への期待が高まる中,「高画質」「小型軽量・低価格」「簡単操作」「基本機能充実」をコンセプトにEOS Kiss Digitalを開発した. 同時に専用レンズEFLS18-55mmも開発しカメラ本体とのトータルで小型軽量・低価格であることの魅力を強めた. 2003年9月の世界同時発売後, マーケティング戦略にも支えられ市場で広く受け入れられている. 本稿では開発の背景とコンセプト実現の技術要素について解説し, 市場で大きな反響を得るに至った戦略と市場に与えた影響についての考察を報告する.