著者
叢悠悠 浅井健一 戸次大介
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2013-NL-214, no.19, pp.1-6, 2013-11-07

プログラミングにおける 「継続」 とは,残りの計算,すなわちある部分項に対する文脈のことを指す.この概念を自然言語の意味論に取り入れることで,様々な言語現象の意味を記述することができる.本研究では,限定継続命令 shift/reset を用いた副詞 only のフォーカスの分析 (Bekki and Asai (2010)) を OCaml で実装し,一つのフォーカスを含む文の意味表示を正しく計算できることを確認した.しかし,フォーカスが複数存在する場合への非対応など,今回の実装にはいくつかの問題があり,それらについても考察する.