- 著者
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日蓮 撰
- 巻号頁・発行日
- 1600
日蓮が、文永12年(1275)に身延から弟子の池上兄弟に送った書簡。同じく日蓮著の『十法界明因果抄』『祈祷抄』『四條金吾許御文』『四信五品事』を合刻。日蓮の著作の古活字版は元和・寛永年間に40点ほど刊行されているが、これもその一つで、別掲『開目抄』(請求記号<WA7-138>と同種活字を用いる。版心には「御書十六」とある。ト、ニ、ハなどの助詞は小活字を使用。藍色原表紙を付す。題簽は欠。朱の句読、墨の返り点、送り仮名がある。実業家・古書収集家高木利太(1871-1933)の旧蔵。