- 著者
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有馬 佑輝
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- vol.57, pp.P02-P02, 2010
近年、日本の地域は、少子高齢化、過疎化、或いは平成大合併などにより地域格差が生じている。このような中で、地域のイメージを向上させ、地域再生、活性化に繋げるためのひとつの解決方法として地域ブランドの確立がある。これまでも県産品ブランドとしては、大分の「関サバ、関アジ」、三重の「松坂牛」、新潟の「魚沼産コシヒカリ」などがあり、ブランドとして広く認知されている。これらの多くは"商品ブランド価値"の構築を目的としたものと考えられるが、結果的には同地域のイメージ向上に大きく寄与していると言える。このように近年では地域を活性化させる牽引役として地域の県産品を利用した地域ブランドへの関心が強まっている。県産品のブランドイメージが地域の印象形成に影響を与え、地域の価値や信頼を高めると考えられるからである。しかし、日本の各地域には各々の産品はあるものの必ずしも地域ブランドの資源として効果的に活用されているとは言えない現状がある。 そこで、県産品のイメージを向上させることにより、地域自体のイメージ向上に繋げる展開方法を検討する。また、具体的な題材として千葉県の県産品である落花生を取り上げる。