著者
木下 堯博
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.67, pp.45-50, 1988-08-30

著者は協同研究により1986年10月24日東京と大阪に設置してあるトータルスキャナとコミニケーション,モデムなどを用いてNTT公衆電話回線を通じて東京と大阪間の高精密カラー画像伝送を行い成功した。このシステムを用いて約2000枚の35mmカラーリバーサルフイルムから3点を選択し,デザインアイデアに基づき一枚の画像(作品)としてまとめた。受信地の大阪では,東京から送られてきたデザイン構想によりカラーディスプレイ上でデザインを行った。四枚の作画がなされたのちこれらの画像は東京に伝送された。東京では大阪から伝送されて来た四枚の画像をカラーデスプレー上で確認して,オフセット機械校正により,印刷画像として出力した。これらの結果,高精密力ラーデザイン画像をNTT公衆電話回線を通して,画質を低下させることなく,目的とする場所に伝送することが可能となりデザイン評価を迅速に行うことが出来た。