- 著者
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杉本 史惠
片山 順一
- 出版者
- 日本生理心理学会
- 雑誌
- 生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
- 巻号頁・発行日
- vol.32, no.1, pp.18-28, 2014-04-30 (Released:2015-03-19)
- 参考文献数
- 21
- 被引用文献数
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本研究は,体性感覚プローブ刺激と聴覚プローブ刺激に対するP300の振幅がトラッキング課題の難度を反映するか検討し,この難度の効果がプローブ刺激のモダリティによって異なるかを調べた。実験参加者はトラッキング課題中に,体性感覚または聴覚オドボール課題を二次課題として行った。手首と指への電気刺激と,2種類の音刺激を標準(呈示確率.80)または標的(.20)プローブ刺激として呈示した。参加者は標的プローブ刺激に対してマウスのボタン押し反応を行った。標的刺激に対するP300振幅は体性感覚と聴覚プローブどちらに対しても,トラッキング課題の難度が低い場合に比べて高い場合に減衰した。本研究はプローブ刺激に対して二次課題を行う手続きにおいて,体性感覚プローブ刺激と聴覚プローブ刺激に対するP300が主課題への注意配分量に対して同程度の感度を持つことを示す。