著者
杉本広大 平嶋崇大 前川卓也
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2014-UBI-44, no.18, pp.1-7, 2014-10-07

本研究では,スマートフォンの慣性センサを用いて歩行を計測することにより,酩酊状態か否かを識別する手法を提案する.アルコールは人間の動作に影響を与えるため,スマートフォンにより計測した歩行時の慣性センサデータに対して機械学習を行うことにより,酩酊状態か素面状態かを識別する.ただしユーザによって歩行動作は異なるため,事前にそのユーザの酩酊および素面状態両方の歩行センサデータを取得することが望ましい.しかしその両方を事前に取得することはコストが大きいため,本研究では他のユーザの酩酊・素面状態の歩行センサデータと,対象のユーザの素面状態の歩行センサデータのみを用いて識別することを目指す.本研究では,実際に取得したデータに対して提案手法を適用し,その識別性能を検証する.