- 著者
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西出 優子
村田 和大
小松 恒彦
- 出版者
- Japan Association for Medical Informatics
- 雑誌
- 医療情報学 (ISSN:02898055)
- 巻号頁・発行日
- vol.32, no.3, pp.139-143, 2012
血液がんの診療を行う施設は限られているため,遠距離を移動しなければならない患者が多い.また,血液がん患者は感染症のリスクが高いため公共交通機関の利用が躊躇される.われわれは血液がん患者の居住地を電子カルテData Warehouseから抽出し,Google Earth ProとBatch Geoを用いて地図上に可視化し運送費用の推計を行った.対象は,帝京大学ちば総合医療センター血液内科に2009年3月から2011年3月までに入院した血液がん患者90名(平均年齢64歳).通院に往復50 km以上の移動を要する患者が33%,100 km以上が7%存在した.さらに往復の運送費用が10,000円を超える患者が全体の47%(平均費用20,957円)にも達すると推計された.