著者
坂本 英俊 松村 道孝 佐藤 健介 山口 敏彦
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会九州支部講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, no.58, pp.9-10, 2005-03

現代社会において、けん銃による犯罪は年々増加の一途をたどっている。けん銃の犯罪において、弾丸がどのけん銃から発射されたものなのかを特定することは事件の解決において最も重要なものである。また弾丸が発砲事件において唯一の証拠となることも少なくない。現在一般的に行われている捜査は、現場から発射された弾丸と薬きょうを回収し、その弾丸の発射痕を調べ、使用された銃器を特定するという方法である。 本研究では、弾丸が対象物に垂直に衝突した場合、衝突により弾丸がどのように変形したのかを見るため、試射実験を行い、試射実験後に回収した弾丸の寸法測定を行った。また弾丸の変形解析および試射対象物の変形形状を調べることにより、変形・破壊挙動の検討を行った。さらにLS-DYNAを用いて銃弾の衝突解析を行い、試射実験後の弾丸の3D計測結果と比較検討した。