著者
松永 要一 若山 彩 小澤 賢二郎 鳴本 敬一郎 杉村 基
出版者
静岡産科婦人科学会
雑誌
静岡産科婦人科学会雑誌 (ISSN:21871914)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.30-35, 2015-10

子宮の大きさ(子宮サイズ)を評価する指標として、Ellips 法を用いた子宮最大矢状面における近似楕円面積値の有用性はこれまでに評価されていない。また、子宮サイズが正常範囲内かどうかを判断するための基準となる、指標計測値の年齢別分布の報告は乏しい。本研究の目的は、Ellips 法による子宮近似楕円面積の年齢別分布を作成し、子宮サイズを評価する有用性について検討することである。 検診施設や産婦人科施設へ受診した患者の経腟超音波検査3789 画像のうち、妊娠子宮および子宮異常を除いた2099 画像を分析対象とした。Ellips 法による近似楕円面積値と子宮長径、短径の年齢別分布図を作成し、それらの変動係数を分析した。 近似楕円面積、子宮長径、短径いずれの計測値も閉経後に縮小傾向がみられた。近似楕円面積測定は子宮長径や短径と比較して変動係数が大きく、測定値の収斂性が低い可能性が示唆された。