- 著者
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伊藤 秀行
松田 信之
- 雑誌
- デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, no.1, pp.85-98, 2020-01-15
中部電力ではITを活用した新規事業を収入の柱の1つに据える新グループ経営ビジョンを発表,当社はグループ唯一のIT会社として中核的役割を担うことになり,これまでのIT業務に加え新規事業を協創しDXを推進する役割を求められている.この役割を担うには,自らアンテナを立て新しい技術を貪欲に学び,ビジネスをリードできる人材が必要となり,その育成施策が問われようとしている.当社では高度IT人材を認定するプロフェッショナル制度があるが,能力の客観性や高齢化などの課題があった.そのため,社会的な客観的評価を伴う高度IT技術者の育成を目指し,IT業界唯一の国際認証資格であるCITP制度の活用を2015年から試みてきた.毎年数名がCITP認証され現在までに23名が個人認証されており,個人認証では日本トップの合格者数となっている.また,若年層の情報処理試験合格者数が増加し,コミュニティによる新技術の勉強会や学会発表などプロフェッショナル貢献活動も継続的に実施されている.どのようにして継続的に取得者を増やし活動を軌道に乗せてきたのか,これまでの取組みを紹介する.