著者
板谷 知明 岩前 伸幸
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.4K3J1305, 2019 (Released:2019-06-01)

海上工事において,作業船による施工を行う際,波高が高いと施工の実施が困難な場合がある.本研究では,畳み込みニューラルネットワークを用いた波浪予測手法を開発し,観測データを用いて検証を行った.ある時刻の気象数値予報モデルの面的なデータを入力とし,その時刻から0,6,12,24時間後のある地点の有義波高を別々のネットワークで予測した.入力データは,前処理によって海面更正気圧pと風速u,vの3チャネルの画像データとした.RMSE及び1.0m以上の波の検出率についての再現率と適合率を用いて評価を行ったところ,0,6時間後よりも12,24時間後の波浪予測モデルの精度の方が高かった.