著者
武田 秀貴 柴田 滝也
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.20, pp.5-8, 2009-05-25

形状と質感(鏡面反射)を融合させた新たな3次元物体モデルの物理量抽出手法を提案する.3次元家具データに対する「高級感」などの印象評価を行うことにより,照明照射方向を考慮した家具の検索結果を返すことが可能になる.本稿では形状や質感を見るためには光が重要な役割を果たすと考え,照明と形状と質感の分散分析を行い,形状と質感において交互作用の結果が得られた.形状と質感を別々に抽出した単独物理量と融合させた結合物理量を重回帰分析で比較した結果,「高級感」は照明の光を反射する鏡面の位置が重要であることが分かった.