著者
栗山 恭直
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.7_38-7_42, 2021-07-01 (Released:2021-11-26)
参考文献数
10

山形大学の理系女子進路選択支援事業の概略を説明する。事業のポイントは長年、県内での科学普及活動を継続してきたことにより県内の各機関とネットワークを構築することができたことである。例えば、県教育委員会(高校教育課・義務教育課)、県産業労働部工業戦略技術振興課、県しあわせ子育て応援部女性・若者活躍推進課、山形県男女共同参画センター、県立図書館等々と連携している。中学校には、エフエム山形の大学提供の番組「Be☆ラボ山大サイエンスカー」で女性研究者の訪問実験と研究者と女子生徒の座談会、高校へは課題探究活動の女性大学院生による指導が取り組みの特徴である。2020年度から山形大学では、県と山形新聞とSDGs宣言を行い、県民への普及活動を取り組んでいる。その中でもジェンダー平等など達成すべき目標として今後も大学を挙げて取り組んでいけるように進めていきたい。