- 著者
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梅龍園主人 [著]
- 巻号頁・発行日
- 1800
書題簽は「慶長年中江戸図全」。奥書「乙亥仲秋梅龍園主人志るす」。乙亥は文化12年(1815)。「慶長江戸図全」(文政10年(1827)写、都立中央図書館蔵)の余白に天保庚子の書き入れがあり、「梅龍園主人による考証にふれるところがある。巻頭2丁に彩色の「慶長年中江戸図」(上記の図と同種)を掲出し、これと他の記録に基づくとして当時の江戸市街(城、大名屋敷、寺社、町家など)を考証する。地図の内容は慶長13年(1608)ごろのものとされるが、実測によると思われる正確さ、門を頭とする屋敷主名の記入法などからみて、後世の復元図との見方が有力である。