- 著者
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森川 聖士
井上 眞一
- 出版者
- 公益社団法人 高分子学会
- 雑誌
- ポリマー材料フォーラム講演要旨集 第13回ポリマー材料フォーラム
- 巻号頁・発行日
- pp.206, 2004 (Released:2010-03-29)
ポリウレタンエラストマー(PUE)はゴム弾性および機械的特性に優れる反面、耐熱性に劣る欠点を持つ。PUE の特性を生かしつつ、耐熱性を改善する手法の一つに有機-無機複合化が挙げられる。1990年頃から金属アルコキシドを出発原料とするゾルーゲル法を用いた有機-無機複合化に注目が集まるようになり、ナノメートルオーダーで無機物を有機高分子化合物中に分散させることが可能であることからさかんに研究が行われるようになった。当研究室では金属アルコキシドに類似し、原料として非常に安価な水ガラス(ケイ酸ナトリウム)を用いたシリカ-ヒドロゾル法によるPUE の有機-無機複合化に関する研究を行っている。今回は、PUE の構造が有機-無機複合化に与える影響について検討した結果を報告する。