著者
森戸 幸次
雑誌
環境と経営 : 静岡産業大学論集 = Environment and management : journal of Shizuoka Sangyo University
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.55-68, 2019-06-01

1967年の第3次中東戦争で東エルサレムを含むヨルダン川西岸・ガザ地区がイスラエルの占領下に入って半世紀。この間、イスラエルの歴代政権は占領地で着々と入植戦略を展開して来た。本稿では、(1)パレスチナの土地が何を根拠に、いかなる手段により接収されてきたのか、(2)ユダヤ人の入植地はどのように建設、拡張されて来たのか、(3)パレスチナの土地所有の根源はどこにあるのかーを、土地の歴史に遡って明らかにしたい。