著者
河原英紀
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.7, pp.1-6, 2014-05-17

「音声の多くの部分を占める有声音は、なぜ、ほぼ周期的なのか?音声の大部分が周期的であることは、聴覚にとって良いことなのか?」 という素朴な疑問から始まった STRAIGHT は、音声研究のためのツールとして広く用いられるに至っている。ここでは、STRAIGHT の基礎となっている 「ピッチマークへの同期を必要としないピッチ同期分析」 によるパワースペクトルと瞬時周波数の表現を簡単に振り返り、最近発見された、周期性による干渉を排除した群遅延の新しい表現を紹介する。