- 著者
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津田 英明
今泉 貴史
- 雑誌
- 研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
- 巻号頁・発行日
- vol.2021-IOT-55, no.2, pp.1-7, 2021-08-30
SDN を実現するプロトコルの 1 つである OpenFlow にはスケーラビリティの課題があり,我々の研究室ではこの課題を解決するため HARP モデルを提案している.HARP モデルはネットワークをエリアに分割し,エリア内を制御するエリアコントローラとエリアコントローラを制御するメインコントローラで役割を分散して制御することでスケーラビリティの課題を克服している.HARP モデルの課題として,エリア間のリンク状態に変更が生じた場合にエリアコントローラに負荷がかかったり,同一エリアを複数回通るルーティングは行えない点がある.本研究では,HARP モデルで課題となっている,トポロジ変化への対応とエリアを複数回通過するフローを実現するため,MPLS を用いてフレームを宛先エリアごとにラベリングしてルーティングする手法を提案する.提案手法により,HARP モデルのスケーラビリティ向上とより柔軟なネットワーク制御が行えるようになる.