著者
福永 聖子 清 竣喜 冨永 美穂子 庄山 茂子
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.137-138, 2014-11-20

中華の料理番組のテロップの文字色を変えた8動画について、女子学生を対象に印象や味覚にどのような違いがみられるか調査した。テロップの背景色は白に統一し、文字色は刺激純度100%の7種の有彩色(赤、黄赤、黄、黄緑、緑、青、青紫)と無彩色(黒)を用いた。8動画の印象について因子分析を行った結果、「雰囲気」、「可読性」、「自然志向」、「料理との調和」の4因子が抽出された。「雰囲気」は、黄赤、赤の暖色系の評価が高く、「可読性」は、背景色と文字色の輝度差の大きい緑、黒、青の評価が高かった。「自然志向」は、緑の評価が高く、「料理との調和」は、赤の評価が高かった。赤は日本人が中国を連想する色であり、材料の緑に調和する色でもある。