著者
渕上 壮太郎
出版者
分子シミュレーション学会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.161-166, 2011-10-31 (Released:2012-10-31)
参考文献数
11

本稿では,分子動力学シミュレーションで再現されたタンパク質の複雑な揺らぎの解析手法として,「時間構造に基づいた独立成分分析(tICA)」を提案し,その適用例[1]を紹介する.tICA を用いることで,遅い時間スケールをもつタンパク質の運動を効率的に特定し,その動的振る舞いを明らかにすることができる.